人のためにやるって本当にいいの？

私は常々疑問でした。

偉い人とかも本で書いてたりしますよね。
自分のためじゃない、人のために仕事をしなさいとか。
稲盛和夫さんとかも利他の心を大事にとか。

以前勤めていた会社の社長が稲盛さんに心酔していて、社員に利他利他利他～～～うぃーーーって何かあるといってました。

私も言われたら「はい、そうですね」と答えていましたよ。
でも内心は「それってどうなの？そんなこといちいち最優先していたら、会社に行く途中に何人もの困ったちゃんを助けてあげないといけないし、きれいごとじゃないの？」と思っていました。
「そういうお前はどうなんじゃい！人には厳しく自分にはあまあまじゃない！」とも思いました。

そんな中で唯一のよりどころだったのが、王さんの名言

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自分のためにやるからこそ、それがチームのためになるんであって、

チームのために、なんて言うヤツは言い訳するからね。

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これ、ＷＢＣのときに、イチロー選手が王さんに勇気を振り絞って聞いた答えだったと思います。（私の記憶違いでなければ）

そう、イチローさん的にはチームよりも自分じゃないか。
でも尊敬する王さんはどうなんだろう？
確かめたいけれどもし自分と違っていたら・・・・

そんな不安を押し切って思い切って聞いてみた。

そしたら、自分と同じだった。

それでそれ以前のもやもやが吹っ切れたそうです。

で、私もそれを呼んで自信を持ちました。

ただ、相変わらず世間では他人のためにしなさい。自分のためじゃない。
その連呼。

なんだかな～～
っていうなんか割り切れなさってのは残ってました。

が、最近になって、何の脈略もなくわかったような気になりました。

どういうことかというと、
人って何かと評価したがります。

例えば道を歩いていても、なんか気に食わないやつだなぁ～～とか
なんか、身なりがだらしないなぁ～とか。
そういうのを見ると、こいつ、間違いなく人間的に残念なやつに違いないとまで思ってしまったりします。
問題なのはそう思うことで自分の中にも負の感情がわいてきてしまうこと。つまり天に唾するのと同じになることです。

この、まず他人の評価から入るという無意識の悪しき習慣をやめれしまえばいいんだ。
そうひらめいたんです。

例えば、服装でいったら、身なりがいいとか悪いとかじゃなくて、シャツなのかスーツなのか、黒なのか青なのか？腕時計はしてるのかどうか？靴の色はどうか？ベルトはしてるのか？無地か模様があるか？といった具合。

これは評価じゃなくて観察、ですね。
観察の結果で評価してしまうということもありますが、とにかくむやみやたらに評価するという癖を何とかする。そうすると評価するのにワンクッションもツークッションもあるからそのうちに安易な評価をしなくなる。
そうやって観察するというのが優先順位が高くなると、今度は、この人はどちらの方向に行きたがってるのかがなんとなくわかったりする。
目の前をただ歩くだけの人だから、その人が好きとか嫌いとかは観察優先でみるならどちらでもない。

なら、その人が歩きやすいように道を空けてあげよう。
と思ってすっとよけてあげたりする。
そうするとなんか気持ちよい自分がいるのを気づいたりします。

つまり自分が気持ちいいからそうする。他人のためってのは一義的じゃないので自分の意思でやれる。

他人のためにしなさいって偉い人が行ってるのってもしかしたらこういうことじゃないのかなぁ。
最近はそう感じます。

結局自分のため、なんだなぁと。
でもそしたら、自分のためにやりなさいってことになってしまってこれだと身勝手な人の行動も肯定してしまうことになる。だから他人のためという表現をしているだけ。

そう考えたら以前よりも腑に落ちる感じです。

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