印象派 画家
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昨日、上野の上野の森美術館に行ってきました。現在開催中のデトロイト美術館展です。この日は夜の8時まで開館しているので、午後6時過ぎに行きましたが、土曜にもかかわらず予想以上にすいていてストレスなく堪能できました。
デトロイトというと、アメリカの工業都市というイメージですが、ゴッホやマティスの作品をアメリカの公共美術館として始めて購入したがこの美術館なんですねぇ。
私が美術館に行く時に決めていることがあって、その美術館で一番のお気に入りの絵画、これを決めることなんですね。
一つ一つの絵を最初から終わりまで見る。これももちろんありなんですが、もともと絵の歴史とか絵の由来とかを理解しても、結局その場でよかったなぁ~と一時的に満足した気になって終わり。あとは何も残らず。そんな物足りなさがあったんで、全部の絵をきちんと見るよりも、一番のお気に入りの絵を徹底的に観てやれ!そう思ってみるようになったら何か自分なりの何かを得られたような充実感を味わえたので以後はそういった楽しみ方をするようになりました。
そこで、今回も最初に会場をざっくりと気になる絵の候補を拾いながら入り口から出口まで一通り見て回りました。
展覧会によっては、一通りさくっと歩いてみて周り、今日の一番はこれだなぁとすぐに決まることもありますが、デトロイト美術館展は苦労しました。つまり、候補が絞りきれませんでした。
候補であがったものをあげると。
■印象派
・モネ
グラジオラス
※会場出口に合ったリコーによる複製写真です(撮影可)
モネは色彩の魔術師そのものです。間近で観るとなんか雑なタッチだなぁって思ってしまうんですが、離れてみると見事な印象画に変化する。10メートルも離れた距離で絵を描くことは不可能なので、モネは描きながら遠目で観た時の効果というのを同時にわかっていたとしか思えない。モネの絵を見ると決まって近づいたり離れたりをしてなん往復もしてしまいます。
・ルノワール
座る浴女
モネと同じ印象派として当たり前のように理解していましたが、今回この絵を見てみて、改めて、ルノワールの絵って印象を描いているのかなぁ。ちょっと違うような新たな発見をしました。というのもこの座る浴女。私には実際のモデルを見たときの印象を描いたというよりもモデルを通して、それにとらわれず自由に自分のイメージ、インスピレーションといったほうが適切ですが、そういったイメージを絵にしたという感じがしてきました。
そしてモネと違うのはタッチです。間近で観てもどうやって描いたのかが皆目わからない不思議な色彩の微妙なグラデーション。あの肉感的な裸婦の生々しい肌の色の多彩さをぼやっとしたこの色合いでなんで表現できるのか。全く持って謎です。
さらに、この絵。一つ違和感があって、首から上の部分と下の部分。別々の絵をつなぎ合わせたような不思議な違和感を感じました。最初はそれに気づかなかったんですが、なんどっ観ているうちに、色彩の感じが違う。顔の部分は頬を中心に赤く染まっているのに、首から下は肌色。この二つが全体としてみるとちょっと違和感が感じられました。ルノワールほどの人がこの違和感に気づかなかったとは思えない。ということは、あえてそうした。つまり意味があってそうしたとしか思えません。なんでだろう?と考えていたら、クラッシック音楽で言う不協和音効果ではないか。つまりあえて作品に違和感を与えるものを表現することによってより強烈な印象を観るものに与える効果を狙ったのでは?そんな結論に達しました。
確かにスイーツでも、いろんな味が見事に調和した自然な甘さも素敵ですが、甘さの中にあえて塩を入れることでお菓子の甘さを更に出すというのがありますね。今回の絵で、ルノワールは印象画家というのはちょっと違うのかもなぁと評価を変えたきっかけになりました。
・ゴッホ
オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて
※こちらも複製画です。
ゴッホ最晩年の風景画ですが、風景を描いていながら描いているゴッホのメンタルなイメージを投影したようなうねるタッチ。ゴッホワールド炸裂の絵です。
木々だけでなく川の水や人、さらには空まで緑基調で不気味に溶け合った躍動感。貴婦人二人が景色に解けてしまっているのに対して異様に浮いた男性の姿がゴッホの不安定な精神状態そのものを表現しているような不思議で悪魔的な作品です。
■20世紀のドイツ絵画
・カンディンスキー
白いフォルムのある習作
一瞬、これはシャガールって勘違いしそうな幻想的でメルヘンチックな作品。印象画の粋を飛び越えて、まさにイメージの世界を色彩のみで表現したような絵ですが、こんな絵が自宅にあったら素敵だなぁ。不謹慎ですがそう思ってしまって素敵です。
・ココシュカ
エルサレムの眺め
これよりも10年ほど前に描かれた「エルベ川、ドレスデン近郊」という作品と並べて展示されていました。がどう見ても同じ画家が描いた作品とは思えないほど作風が全く違っていてへぇ~とびっくりしました。この画家自体知らなかったのですが、特にこのエルサレムの眺めは眼下にエルサレムの町並みを見下ろした目線で描いていて、こういった風景画イタリアのフィレンツエであったよなぁ。そんな感想を持ちながらうっとり眺めてしまいました。
■20世紀のフランス絵画
・ルオー
道化
ルオーの作品には道化をモチーフにした作品がとても多いと聞きますが、実際に演技中のシーンではなく、楽屋で演技を待つ、あるいは演技を終えたあとのピエロを描いた作品です。横にあった説明では、横目でじろっとにらむ視線とありましたが、私には、道を歩いていて、飼われているコーギーをじ~と見ているのを、「あんまりじろじろ見るなよ~~」とちょっぴりおどおどしながら横目でこちらを見ているような愛らしさを感じてしまい気に入りました。
・ピカソ
座る女性
さすがピカソ。一筆書きみたいなさくっとしたタッチ。でも遠くから見ると、そこにギリシャ神話の女神が生き生きと座っている生々しさ。でも近くで見るとなんてざっくりな描き方なんだ!ってそのギャップに驚く。まるで、あらかじめそう描けばいいのがわかっているようなムダのない筆の運び方に神業的なピカソの才能を感じさせられました。
で、今回個の中から私が選んだ一番。
ルノワールでした。
いかれた方はどれが一番だったのかなぁ。
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